Proxmox VE × NVIDIA vGPU
GPU仮想化の新しい選択肢
仮想化環境で、GPUリソースを最大限に活用
AI、3Dレンダリング、VDIを統合プラットフォームで実現
AI、3Dレンダリング、VDIを統合プラットフォームで実現
Proxmoxの基本情報についてはこちらのページをご覧ください
NVIDIA公式サポート開始
NVIDIA vGPUソフトウェア18.0のリリースにより、Proxmox Virtual Environment(VE)がNVIDIAから正式にサポートされる仮想化プラットフォームとなりました。これまでの実験的な実装から、本格的なエンタープライズ環境での導入が加速しています。
株式会社ティ・アイ・ディは、Proxmox正規販売代理店として、お客様の次世代GPU仮想化基盤の構築から運用まで包括的にサポートいたします。
Proxmox VEの基本的な機能や特徴については、Proxmox製品ページで詳しくご紹介しています。
技術特徴
GPU仮想化アーキテクチャ
NVIDIA vGPU技術は、物理GPU上でハードウェア支援による仮想化を実現します。各仮想マシンには専用のGPUコンテキストが割り当てられ、ネイティブドライバーによる高性能なグラフィックス処理が可能です。SR-IOV(Single Root I/O Virtualization)技術との組み合わせにより、ハードウェアレベルでの分離と性能保証を実現しています。
物理GPU性能の最大90%を仮想環境で維持
ライブマイグレーション対応
Proxmox VE 8.4以降では、NVIDIA vGPUを使用している稼働中の仮想マシンのライブマイグレーションが実現されました。GPUメモリ状態の保存・復元技術により、サービス停止を伴わないメンテナンスや負荷分散が可能です。Mediated Device フレームワークを活用した実装により、高い信頼性を確保しています。
ダウンタイム最小化によるサービス継続性の向上
セキュリティと隔離
各仮想マシンは独立したGPUメモリ空間とコンテキストを持ち、VM間でのデータ漏洩や相互干渉を完全に防止します。
また、IOMMU(Input-Output Memory Management Unit)による分離レイヤーにより、エンタープライズ級のセキュリティを実現しています。
また、IOMMU(Input-Output Memory Management Unit)による分離レイヤーにより、エンタープライズ級のセキュリティを実現しています。
エンタープライズ級の分離と保護を実現
ライセンス体系
NVIDIA vGPUライセンス管理
NVIDIA vGPUソフトウェアの利用には、用途に応じたライセンスが必要です。株式会社ティ・アイ・ディでは、お客様の要件に最適なライセンス体系をご提案し、ライセンスサーバーの構築から運用管理まで包括的にサポートいたします。
DLS(Delegated License Service)
オンプレミス環境でのライセンス管理。お客様の環境内でライセンスサーバーを運用し、クローズド環境で最適化されたソリューション。
CLS(Cloud License Service)
NVIDIAクラウドベースのライセンス管理サービス。インターネット接続環境での簡単なライセンス取得と管理が可能。
NVIDIA vGPUシリーズ
用途に応じて以下の3つのvGPUシリーズからお選びいただけます。
NVIDIA RTX 仮想ワークステーション (vWS)
計算負荷が高いアプリケーションを使用するクリエイター、エンジニア、開発者向けの仮想ワークステーション。
NVIDIA 仮想 PC (vPC)
オフィスでの生産性向けのアプリケーションとマルチメディアを使用するナレッジ ワーカー向けの仮想デスクトップ (VDI) です。
NVIDIA 仮想アプリケーション (vApp)
リモート デスクトップ セッション ホスト (RDSH) ソリューションを使用したアプリケーション ストリーミング。
導入プロセス
ステップバイステップ導入支援
ステップ1: 要件定義・設計
お客様の業務要件、性能要件、セキュリティ要件を詳細にヒアリングし、最適なvGPU構成を設計します。ハードウェア要件の策定、ライセンス体系の選定も含まれます。
ステップ2: 環境構築
Proxmox VEクラスター構築、NVIDIA vGPUドライバーインストール、Display Mode Selector設定、SR-IOV有効化など、技術的な環境構築を実施します。
ステップ3: ライセンス設定・検証
ライセンスサーバー構築、クライアント認証設定、vGPUプロファイルの動作検証、パフォーマンステストを実施し、本番環境への準備を完了します。
ステップ4: 運用開始・サポート
本番運用開始、運用担当者向けトレーニング実施、継続的な監視・保守サポートを提供し、安定したGPU仮想化環境を維持します。
活用事例
製造業:CAD/CAM統合ワークステーション
従来の物理ワークステーション環境をGPU仮想化により統合。設計用CADワークステーションを集約し、リモートワークへの対応と同時に管理効率を大幅に向上。
研究機関:AI/機械学習プラットフォーム
複数の研究チームによるGPUリソース共有を実現。高価なGPUを効率的に分割し、各研究チームが独立した環境で機械学習プロジェクトを実行。
メディア・エンターテインメント:レンダリング
3DCGスタジオのレンダリングファームをGPU仮想化により効率化。複数プロジェクトの並行処理と動的リソース配分により、制作スケジュールに貢献。
関連情報
Proxmox VE基本情報
Proxmox Virtual Environmentの基本的な機能、特徴、一般的な仮想化ソリューションとしての活用方法については、弊社のProxmox製品ページで詳しくご紹介しています。