TID では、お客様に向けたソリューションとして、各種クラウドサービスを使用したサービスの構築を行っております。
ここではクラウドについての簡単なご説明と、Microsoft Azure を使用したソリューションについてご紹介させて頂きます。気になった点や、確認したいことなどございましたらお気軽にお問い合わせください。
目次
そもそも Microsoft Azure とは?
また、Microsoft Azure は クラウドセキュリティ ゴールドマークを取得しており、サービスのセキュリティが、国際的な基準(ISO/IEC 27017)で求められる水準かつ、情報セキュリティマネジメントの基本的な要件を満たしていると評価されています。詳細は以下リンクをご確認ください。 https://news.microsoft.com/ja-jp/2016/02/10/160210-cs-gold-mark/ |
クラウドで構築するメリットって何?
クラウドにて構築すると様々なメリットがあります。
なかでも大きなメリットとして、
- 初期コストが低い
- 耐障害性が高い
- 構築期間が短い
などがあげられます。
ここでは実際にどのようにコストが抑えられるのか、耐障害性はどのように保たれているのかについて、
ご説明いたします。
メリット 1 , 初期コストが低い
ファイルサーバーを用意する際のコスト比較 |
ファイルサーバーとバックアップサーバーを構築した際のコストの推移です。 |
ファイルサーバーを構築するうえで、物理サーバーが存在する場合、機器購入時に大きなコストが発生しています。
クラウドにて構成した場合、機器購入が発生しないため、初期コストを下げることが可能です。
また、ランニングコストにつきましても、近年のクラウドサービスではストレージについて比較的低価格での提供が進んでまいりましたので、これまでのイメージよりもずっと低価格でのご提供ができるようになりました。
そして物理サーバーにはサポート期間が設けられているため、その期間が経過した場合、基本的にはリプレイスが発生し、
再度機器購入コストが発生してしまいます。
そのため、クラウドにて構成した場合、オンプレミス構成と比較してコストを抑えることができます。
また、使った分だけ課金されるシステムのため、運用次第でさらにコストを下げることも可能です。
クラウドではI/O性能に不安があるというお客様に置きましても、ハイブリッド構成を用いることでコストを抑えつつもI/O性能を高めることができるようになりました。
導入する規模や要件によってはクラウドよりもオンプレミスの方がコストを抑えられる場合もございます。
より詳しいコスト分析について確認したい場合は TID にお問い合わせください。
メリット2 , 耐障害性が高い
クラウドで組むことのメリットの一つとして、耐障害性が非常に高いことがあげられます。
ここでは耐障害性を上げる例として、ストレージに利用可能なオプション Geo冗長ストレージ(GRS) について解説いたします。
Geoレプリケーションの流れ |
Geo冗長ストレージ(GRS)は、複数のリージョン間でデータを複製する冗長オプションです。 Azure Filesなどのストレージにて利用可能です。日本国内では、東日本リージョンと西日本リージョン内のそれぞれ1つのデータセンター、3つのサーバーにデータを複製し、データを冗長化します。(6重化) これにより、地域的な災害に対してもデータの冗長性を保つことができるようになっています。 |
クラウドサーバーが停止する可能性はゼロではありませんが、
GRSであれば SLA 99.99999999999999% を保証しており、非常に高い耐障害性を得ることができます。
オンプレミスで同様の構成を組む場合は、非常に高いコストと手間が発生してしまいますが、
Microsoft Azure であれば比較的安価に組むことができます。
メリット3 , 構築期間が短い
オンプレミスとクラウドの比較 |
クラウドの場合、オンプレミスと違い物理マシンを購入してから手元に到着するまでの待ち時間と、キッティングが必要ありません。そのため、システムの完成、納品までに要する時間を大きく減らすことができます。 |
昨今の情勢では、物理マシンの納品に要する時間が非常に多く、システム構築全体にかかる時間が伸びてしまう要因となっています。
クラウドの場合であれば物理マシンの納品にかかる時間と、動作確認・初期セットアップにかかる時間が不要なため、必要な時に素早く用意でき、早急な案件にも柔軟に対応できます。
また、当初想定していたよりも高い性能が要求された場合に、追加のサーバー、HDD、メモリなどを素早く用意することもできます。
さらに、システムが不要になった際もクラウド上からすぐにサーバーを削除できます。
以降は課金が発生しないため、コストを抑えることにもつながります。
クラウドの弱点
これまでクラウドで構築することのメリットについて紹介してきましたが、すべてにおいて必ずしもクラウドが最適ということはありません。
クラウドにも以下のような弱点が存在しています。
- 利用したいソフトウェア、OSがそもそも対応していない
- 構築、管理に専門的な知識が必要
- 高いI/O性能が必要な場合、料金が高額になる
以上のことから要件を満たすことができなかったり、オンプレミスで構築するよりもコストがかかってしまう場合がございます。
案件ごとに向き不向きはございますので、正しくクラウドの特性を理解し、選択することが大切です。
そこで、実際にどのような案件がクラウドに向いているのか、クラウドでどのようなことが実現できるのか、TID がおすすめするソリューションの一部を提案例として紹介していきます。
・提案例
クラウド上にファイルサーバーを作る
導入イメージ |
Azure上での柔軟なアクセス制御により、リモートワークや外出先から安全にデータにアクセス可能! インターネットでつながっている限り、いつでもどこでも全員が同じデータにアクセスできるため、 迅速な連携、ファイルの共有が可能! |
導入するメリット
- 外出先で安全にデータを利用できます!
- クラウド上に保存するため、障害に強い!
- BLOBストレージに保存したデータは、クラウド上のマシンで解析させたり、自動化などの様々な処理を実行できます!
さらに各種サービスとの連携が可能 |
Azure 上の各種サービスと合わせて利用し、重要なデータはバックアップを行う、ユーザのアクセス履歴を記録させるなどの追加処理が可能! クラウド上に仮想マシンを立てることで複雑なデータの処理も可能! |
One Drive とどう違うの?
- Azure はアクセスできるネットワークを制限できます!
- 他の Azure サービスとデータを共有できます!
- Azure は 10TB 以上のデータでも保存することができます!
- Azure はデータの6重化することができます!
- Azure は容易かつ低コストでバックアップできます!
社内サーバーのデータをクラウド上にバックアップ
導入イメージ |
Azure Backupを使用し、重要なデータをクラウド上にバックアップすることで、災害や人為ミスなどからデータを守れる! あらかじめ設定しておくことでクラウド上に自動でバックアップするため、面倒な管理などは不要! |
導入するメリット
- バックアップサーバーを購入して構成するよりもお手軽かつ低コスト!
- すでに存在している社内サーバーに後付けで構築可能!
- 残りのディスク容量の管理などに悩む必要無し!
クラウド環境とオンプレミス環境の統合
導入イメージ |
クラウド環境に仮想マシンを用意し、セキュアなリモートワークにも対応! Azure VPN Gatewayを使用することで、クラウド上の仮想マシンから社内サーバーへの安全なアクセス経路を作成することが可能! データをクライアントに持ち出さずにリモートワークを実現できます! |
導入するメリット
- 徹底した管理によって、データを持ち出さないセキュアなリモートワークが実現できます!
- 社外から社内サーバーに対して安全なアクセスができるようになります!
- 社内サーバーからクラウド上のサービスなどを利用できます!
ローカル環境の Active Directory と Azure Active Directory の同期
導入イメージ |
社内環境の Active Directory サーバーの情報を、Azure Active Directory と同期! 社員のアカウント情報が Azure 上でも連携されるため、仮想マシンを作成した際のログインアカウントの制御など、社内環境と同じように設定することができるようになります! |
導入するメリット
- Azure 上の権限の付与を Local AD のアカウント単位で行えるようになります!
- 社員以外からのアクセスを防ぐことができます!
- Azure 上のサービスにシングルサインオン認証ができるようになります!
いかがでしたか?
この他にもここでは紹介が難しいような複雑な案件も TID で対応可能です。
また、導入後のサポート、運用に関しましても弊社にお任せ下さい。
まずはお気軽に TID にご相談ください。