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2026/07/27
ネットワーク/インフラ

ネットワーク機器の「セキュリティ対策」、どう証明しますか?
JC-STAR制度とYAMAHA RTX840


セキュリティ対策が、客観的な評価基準で問われる時代

IoTの普及で「あらゆる機器が攻撃対象になる」時代が到来しました。工場内のセンサー、オフィス内のカメラ、店舗のPOS端末——ネットワークに接続するものはすべて標的になり得ます。その中でネットワーク機器は、データが通過する「門番」として最も重要な防御ポイントの一つです。いざという時に「私たちはしっかり対策しています」と説明できるか。その問いに応える一つの基準が、JC-STAR(セキュリティ要件適合評価及びラベリング制度)への適合です。


JC-STAR制度とは

JC-STARは、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が策定したIoT製品向けセキュリティ評価制度です。2024年8月に経済産業省が公表した「IoT製品に対するセキュリティ適合性評価制度構築方針」に基づき構築され、製品のセキュリティ水準を「★1〜★4」の4段階で評価します。購入者が一見してセキュリティ対策の程度を判断できるよう、製品に二次元バーコード付きの適合ラベルを表示する方式を採用しています。


評価方式の概要

JC-STARは、求められるセキュリティ水準に応じて2つの評価方式を用意しています。


★1(レベル1)と★2(レベル2)—— 自己適合宣言方式


IoT製品ベンダーがJC-STARで定められた適合基準・評価手順により自己評価を行った結果を記載したチェックリストに基づき、IPAが適合ラベルを付与する方式です。低コストかつ短期間で適合ラベルを取得できるのが特徴で、製品のセキュリティ対策への取り組みを可視化するための第一歩として多くのベンダーが取り組んでいます。評価の信頼性はベンダーの信頼性にも依存しますが、適合基準への適合に疑義が生じた場合にIPAが検査やサーベイランスを実施し、必要に応じて適合ラベルの取消しも可能な仕組みを入れることで、信頼性のバランスをとっています。


  • ★1(レベル1) — IoT製品として共通して求められる最低限のセキュリティ要件(ファームウェア更新機能、ログ出力、デフォルト設定の強化など)。ネットワーク機器のセキュリティ評価における「最低ライン」とも言える基準です。
  • ★2(レベル2) — ★1に加え、製品類型ごとの特徴を考慮した基本的なセキュリティ要件(ネットワーク通信の保護やアクセス制御の強化など)。


★3(レベル3)と★4(レベル4)—— 第三者評価報告方式


政府機関や重要インフラ事業者、地方公共団体、大企業等の重要なシステムでの利用を想定した製品類型ごとに、★1・★2に追加して汎用的なセキュリティ要件を定め、それを満たすことを独立した第三者評価機関が評価して示す方式です。第三者による評価報告書に基づきIPAが認証・適合ラベルを付与することで、より高い信頼性を確保します。


  • ★3(レベル3) — ★2に加え、セキュリティ機能の堅牢性や監査機能など、より厳格な要件が要求される。
  • ★4(レベル4) — 最高水準。セキュリティ機能の完全性や耐侵入性など、最も厳格な要件が要求される。


JC-STAR適合の意義

JC-STARの意義は、製品選定における「セキュリティの見える化」にあります。従来、ネットワーク機器のセキュリティ水準を比較するには、仕様書を一つひとつ確認する必要がありました。JC-STARラベルがあれば、一見して適合レベルが判断できます。


また、経済産業省の調達方針ではJC-STAR適合製品の優先調達が示されており、官公庁の調達だけでなく、民間企業でもサプライヤー審査や入札で「適合しているか」が選定基準の一つになりつつあります。適合製品を早期に導入しておくことは、今後の調達環境の変化にも柔軟に対応できる強みとなります。


さらに、JC-STAR適合は単なるラベル貼りではありません。製品ライフサイクルを通じてファームウェアの更新や脆弱性対策が継続的に行われることを前提としています。適合製品を選ぶことは、長期的なセキュリティ運用の安定性にもつながります。


JC-STARレベル1適合のYAMAHA RTX840


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2025年8月に発売されたギガアクセスVPNルーター「YAMAHA RTX840」は、JC-STARレベル1(★1)に適合した製品です。

(出典: ヤマハネットワーク製品 RTX840 製品ページ / JC-STARレベル1適合発表(2025年8月29日) / ヤマハネットワーク製品 アイコン・外観写真ダウンロード


JC-STAR適合製品は現時点で限られており、ネットワーク機器を調達する上で重要な選択肢となっています。


RTX840は従来のRTX830の後継モデルとして、メモリを4倍に増強し、セッション数を大幅に拡大するなど、クラウド利用の拡大に対応した性能向上を実現しています。JC-STAR適合という信頼性と、YAMAHAルーターならではの使いやすさを両立させた製品です。


TIDがネットワーク構築を支援する理由

TIDは1956年の設立以来、70年以上にわたり情報通信システムの構築・保守を手掛けてきました。官公庁・医療・航空・金融・報道など、高い安定性と信頼性が不可欠な業界でも実績を持ち、ネットワーク構築のプロフェッショナルとして培ったノウハウを提供しています。


当社では、オールYAMAHA構成はもちろん、YAMAHAと他メーカー製品を混在させる環境の構築も可能です。Cisco、HPE Aruba、Fortinet、Allied Telesisなど主要メーカーに対応しており、お客様の既存環境や要件に最適なメーカー・製品を選定・構築します。ここに記載のないメーカーについても可能な限り対応いたしますのでご相談ください。


特にYAMAHAネットワーク製品については、RTXシリーズを中心に拠点間VPNの構築からスイッチ・無線LANを含めた構成まで豊富な導入実績を有しています。LANマップによるネットワークの可視化管理や、YNO(YAMAHA Network Organizer)によるクラウド管理もサポートしています。


当社のネットワーク設計・構築サービスの一例は以下の通りです。


  1. 現地調査・ヒアリング — 既存構成、回線契約、課題を詳細に把握
  2. 設計・提案 — 要件定義書と構成案を作成し、最適プランを提案
  3. 機器選定・調達 — メーカー・型番を確定し、キッティング(初期設定)を実施
  4. 構築・検証 — 社内試験後に現地設置、通信試験で安定稼働を確認
  5. 運用・保守支援 — ドキュメント納品、管理担当者への引き継ぎ、保守サポートの提供


上記ステップはあくまで一例であり、お客様の事情に合わせて柔軟に対応いたします。まずはお気軽にご相談ください。


まとめ

「ネットワークのセキュリティ対策、しっかりしていますか?」

JC-STAR適合のRTX840と、TIDが70年以上にわたり培ってきた技術と経験で、その問いに向き合います。ぜひお気軽にご相談ください。


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※本記事の内容は執筆時点のものです。製品仕様やJC-STAR制度の詳細については、各メーカーやIPAの最新情報をご確認ください。本記事は株式会社ティ・アイ・ディが独自に作成した技術コラムです。YAMAHAおよびRTX840はヤマハ株式会社およびヤマハネットワークプロダクツ株式会社の登録商標です。JC-STARは独立行政法人情報処理推進機構の登録商標です。その他の商標は各社の所有物です。JC-STAR適合に関する情報はヤマハ株式会社公式サイト(製品ページ / ニュース)を引用しています。RTX840の製品画像はヤマハ株式会社「アイコン・外観写真ダウンロード」より取得しています。