
書籍・文具小売業
株式会社有隣堂様
基幹業務を支えるシステムハードウェアに
Stratus ztC Enduranceを採用
高可用性とシンプル構成で、管理負荷軽減と業務改革を支援
※本記事は、ペンギンソリューションズ様作成のケーススタディをもとに、掲載許可を得て当社導入事例として再構成しています。
本文は原本の内容を尊重し、一部表現を当社ホームページ掲載用に調整しています。
お客様:株式会社有隣堂様
導入製品:Stratus ztC Endurance
対象システム:販売管理・会計管理などの基幹システム
支援範囲:導入から保守まで
株式会社有隣堂(以下、有隣堂)は1909年創業の120年近い歴史を誇る書店チェーンだ。発祥の地である神奈川県を中心に東京、千葉、さらには兵庫、大阪に約40の店舗を展開。最近では、文房具や雑貨のほか、カフェなどを併設した複合型店舗に力を入れている。本だけでなく、食事やお酒、衣服などを取り揃えた「HIBIYA CENTRAL MARKET」は先進的な取り組みを代表する店舗の一つ。さらに、台湾発の複合書店「誠品生活日本橋」など、新しいカルチャーの発信にも取り組んでいる。
このような店舗展開に加えて、企業や官公庁、図書館、教育関連機関向けの外商事業を古くから展開しているのも有隣堂の特徴だ。売上の半分以上をこの外商事業が占めている。
さらにデジタル活用にも積極的に取り組んでいる。独自のオンラインストア運営はもちろん、有隣堂のブランド戦略の1つであるYouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」は、登録者数51万人を超える人気サイトとなっている。※2026年3月現在
「当社にとってデジタル展開は、さらなる成長に向けた非常に重要な戦略です。2025年9月、その戦略を強化するためにDX推進部を新設しました。このDX推進部では、デジタル関連の取り組みのすべてを担っています。なかでも重要なのが情報システムの管理・運用です」
このように語るのは、DX推進部の副部長、石橋 育世氏である。有隣堂では2025年に、全社的な情報システムを刷新。その基盤となる基幹サーバーとして、ペンギンソリューションズのStratus ztC Endurance(ストラタス ジーティーシー エンデュランス)を選択した。

有隣堂の基幹システムでは、販売管理や会計管理など複数のパッケージソフトを運用している。そのプラットフォームにはこれまで、VMwareによるクラスタ構成を利用していた。これらのハードウェアが更新時期を迎え、障害リスクや性能低下の懸念が高まってきたことが、基幹サーバー刷新を検討するきっかけだった。
「当初はクラウドへの移行を考えていました。しかし、扱うデータ量の多さ、カスタマイズして利用しているパッケージソフトが対応しないなどの理由でクラウド化は断念し、従来と同じオンプレミスによる運用を検討することになりました」(石橋氏)
しかし、従来のシステムにはいくつかの課題があった。その最大のものが、構成の複雑さである。2台のサーバーで冗長化し、さらに管理サーバー、複数の共有ストレージでシステムを構成。その他複数のUPSやネットワーク機器も接続されていた。システムの運用管理は一括してベンダーに委託していたが、故障や不具合が発生した場合、問題の切り分けやさまざまな機器の交換作業など、迅速に対応することは難しかった。
さらにもう一つの課題として浮上してきたのが、クラスタを構成するVMwareの運用である。VMwareのライセンス体系の変更に伴う維持コストの増大やサポート体制が大きな懸念材料となり、運用を再考する必要に迫られていた。
このような課題を解決するために、従来の構成にはとらわれない、新しく広い視野で次期の基幹サーバーを検討することを決め、複数のベンダーから提案を受けることにした。
ペンギンソリューションズのStratus ztC Enduranceは、セブンナイン(99.99999%)という卓越した可用性を提供するフォールトトレラント・プラットフォームだ。その特長は、一筐体で完全に冗長化されたハードウェアと、高度な障害予測に基づく無停止技術にある。障害の予兆が検出されると、ワークロードをアクティブからスタンバイのモジュールへ自動的に移動。移動プロセス中もシステムの可用性やデータの整合性をそのまま確保し、稼働しているOSやアプリケーションに影響を及ぼすことなく、無停止で稼働を続ける。
システム基盤に求められる高いパフォーマンスと容量を備え、ホットスワップ可能な4つのモジュール構成により保守や管理の容易さも提供する。内蔵された約500ポイントにおよぶヘルスチェック項目を利用し、ペンギンソリューションズのサポートセンターが常時サーバーを遠隔監視するなどサポート体制も充実している。当社サポートセンターもメーカーサポートと連携しながら稼働後の運用を支援することで、システム担当者は運用や監視に気を配ることなく、本来の業務に集中できる。また、ペンギンソリューションズでは、10年間の長期安定稼働を前提としたサポートを提供しており、サーバー更新の頻度を抑え、中長期的な運用計画が可能になる。
これらに加えて、有隣堂が注目したStratus ztC Enduranceの特長が“シンプルさ”だった。構築にあたっては、特別なスクリプトや設定は一切不要。OSやアプリケーションからはシングルシステムと同様に認識されるため、運用も容易だ。今回の提案では、Hyper-Vによる仮想化基盤を採用し、VMwareのライセンス問題も同時に解消した。
「管理や運用の容易さを考慮すると、高可用性に加えて、シンプルな構成であることは非常に魅力的でした。サーバー単体で比較した場合、他社よりも高価かもしれませんが、オプションでデバイスを追加したり、その保守を考えたりすると、総合的なコストパフォーマンスでも優れると判断しました」(石橋氏)

また、今回の検討に携わったDX推進部の簑島 洋裕氏は次のように評価する。
「Stratus ztC Enduranceのことは、ベンダーから提案を受けて初めて知りましたが、高可用性をはじめパフォーマンスの高さに驚き、関心が高まりました。当社では以前に冗長化の仕組みを持つストレージシステムを利用していたこともあり、Stratus ztC Enduranceの説明を受け、そのメリットについてもすぐに納得しました」(簑島氏)
約半年の構築期間を経て、2025年11月、Stratus ztC Enduranceを基盤とした新基幹システムが稼働した。シンプルな構成ゆえに、既存アプリケーションの移行もとてもスムーズだった。稼働前のテストに立ち合うために、本社のサーバー室に足を踏み入れた石橋氏は驚きの声をあげたという。
「以前は、さまざまなハードウェアでいっぱいだったサーバーラックにあるのは、Stratus ztC Endurance 2台だけ。あまりのシンプルさに目を疑いました」(石橋氏)
さらに、障害検知時を想定して、Stratus ztC Enduranceのモジュールを移行するテストが実施された。テストでは2台のサーバーそれぞれにモニターを接続し、モジュール切り替えの瞬間を可視化。瞬時に隣のノードへ移動する様子を目の当たりにした石橋氏たちは、フォールトトレランスの挙動を直感的に実感したという。
「モジュールが移行する瞬間、ちょうどアプリケーションを操作していた担当者がいたので確認したところ、切り替えにはまったく気づかない様子でした」(石橋氏)
稼働前の法定停電の際には、ペンギンソリューションズのサポートセンターが監視システムのアラートを検知。当社サポートセンターとも連携し、状況確認が行われた。石橋氏は「こちらが連絡を忘れていたにもかかわらず、先方から連絡及び確認していただけた。リモート監視の安心感を改めて実感した」と振り返る。
そして現在にいたるまで、運用に影響が及ぶような障害は一切なく、担当者たちは日々円滑に業務に取り組んでいる。基幹サーバーの運用や保守に関わる心配がなくなった今、石橋氏たちの視線も次の課題へと向かいつつある。
「デジタル化による業務効率化やコスト削減は、当社にとって重要な経営課題の一つです。当社のシステムは、パッケージソフトを利用しているとはいえ、各部署の要望などに応じてカスタマイズを重ねた結果、とても複雑な仕様になっています。今後はシンプル化し、業務の改善まで視野に入れた提案に取り組んでいこうと思っています」(石橋氏)
システム基盤が安定し、運用管理が容易になることで、担当者の負担が軽減され、より創造的な仕事に取り組むことができる。ペンギンソリューションズは、高可用かつシンプルなシステム基盤づくりを支援し、有隣堂をはじめ、さまざまのお客様の業務改革に貢献していく。


本事例では、当社がStratus ztC Enduranceの導入から保守までを担当しています。メーカーのサポート体制と連携しながら、基幹システムを安定して運用できる環境づくりを支援しました。

会社名
株式会社有隣堂
1909年創業の老舗書店チェーンを展開する小売企業。書籍販売だけにとどまらず、企業や官公庁向けの外商事業にも強みを持つ。最近、書店の枠組みにとらわれない複合型店舗の創出に取り組み、独自のオンラインストアを立ち上げるなど、デジタルと連携させた事業にも力を入れている。
記載されている情報は2026年3月現在における概要を説明するものです。会社名、製品名、サービス名は各社の登録商標または商標です。
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